vrchatと自己防衛

くどくど書くので最初に要約3行+α

  • 日本人界隈は人の繋がりが複雑なため下手にブロックするとややこしいことになり得る
  • インスタンスに他の人がいる場合、問題児をブロックするかどうか聞いてみる
  • 判断付かないならブロックより逃亡、フレンドでもない限り追いかけにくい(フレンドならこっそり解除)
  • …という流儀はあるものの、公式ルールはないので最終的には自己判断

偶然だが、JP Tutorialにて日本人界隈に溶け込まないタイプの日本人が初心者案内をしているのを見かけサポートした。聞くと、普段は案内するようなことは無いのだが偶然初心者を見かけたので案内しているとのこと。
…住む世界が違うからか、結構重要視するところ等が違うため戸惑ったが相手の流儀の尊重も大切なので口を挟むのは少なめにした。しかしそれでも口を挟んだところがある。それは自己防衛での「ミュート」と「ブロック」。この辺りの場所だ。

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案内者はそれなりに安易なレベルで両方を勧めていた。jp Tutorialのもこのように軽く説明されている程度。

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しかし、「ホントの最終手段」と書いてあるように日本人界隈に住むなら安易なミュート・ブロックは勧めにくい。
なぜならvrchat総人口に対する割合が少ないのに集まるからだ。少し古いが、以下のまとめによると2020年夏の統計ではvrchat人口における日本人割合は全体の4%弱しかいないとのこと。

togetter.comそうなると、意外なところで人間関係が繋がっていることも多い。この複雑な人間関係の一部で安易にブロックすると、「友人の友人」がブロックになる事も起こりやすく、つまり、いろいろと気まずくなりやすい。共通のフレンド経由でしつこくブロック解除を迫られるなど更なる面倒になることもあるようだ(それはそれで、事情を説明した上で「しつこく言うならおまえもミュート/ブロックするぞ」で流すのが良いだろうか。それこそ、サッカーのイエローカードとレッドカードのように)。  

 

では、いかにこの機能を使うか。
わたしの知る初心者案内で勧められていること、それは「同インスタンスの回りの参加者に確認する」。規約違反とは言わなくとも言動その他で回りの顰蹙を買いやすく、フレンドが何度忠告しても聞かない・言動を改めないタイプがいる。その場合なら回りからも同意が得られることもあるので、そうしたらブロックしてしまって問題ないだろう。
逆に普段から問題児ではなく時にはプライベートで辛い事がありvrchatに逃げてきたばかりで錯乱している、場合によってはさらに酒に酔っているという事もある(本当はよくないのだが…酔っ払いは時折見かける)。悪意がある訳ではなく一過性ということもありうるのだ。その場合はブロックしないのが無難だろう。
ただし、そのインスタンスにいるのが「厄介者とその取り巻き」という場合もある。例えば「これくらい受け入れろ」等と言われた場合は常識外れのメンバー相手に多勢に無勢という事でもあるので速攻でワールド移動して逃げよう、もしフレンドになっていた場合もunfriendで切ってしまえば追尾されにくい(フレンドのフレンドなどの内通者もありうるのでしばらくは慎重にした方が良いとは思われる)、逆にブロックすると相手グループの動向が見えない分厄介かもしれない。
1対1などで回りがいない・判断しにくいならやはり別ワールドに逃げてしまうのも選択肢として十分あり(同ワールドで範囲をfriend程度にして新インスタンス作るのでもいい)、フレンドでもない限り基本的に追跡しようがない。
下手に関わると粘着に絡まれるなど面倒が加速しやすいので好戦的でもない限り逃げるのが一番。また、下手に応戦すると荒らしとして規約で通報されて面倒にもなり得るので。

ブロックについてはもう一つ問題がある。
twitterなどと違い「ブロックした利用者の一覧」が無いのだ。故に誰をブロックしたか分かりにくい。やった事は無いが、解除するにはWeb上もしくはvrchat内から検索かけて捜し出し、Unblockするしかないらしい。つまり、相手の名前忘れたら、もしくは埋もれやすい名前ならほぼ絶望的。
※2022/12/26追記
vrchatのWebページより確認出来るようになってました。ログインして、左上のハンバーガーメニュークリックして下の方にスクロールすると、「Blocks & Mutes」という項目があるので開くとブロックしたユーザー一覧が表示されます。

 

他の機能について書き損ねてるので補足。

ミュートよりはVolume5%が安定。ミュート自体ばれるので寝ていていびきがうるさいような奴ならともかく、好戦的な相手だと視覚的に攻撃される可能性はあるので。
Hyde Avatarは負荷が大きい・視界が塞がれるなど厄介だなと感じたら行って問題ない。相手にバレることもないので。負荷という点に関してはsafetyで容量上限などで一律制限する方が楽が、そこから零れる場合もあるので。

……という風には言われているが、冒頭でも書いたように各種自己防衛機能は公式ルールで特に堅苦しく決まっている訳でもないので自己判断での使用で問題ない。
この記事は、考え方や方法論、またその背景として書き残した。